日本で一番詳しいFX ボラティリティや人気に惑わされない、真のトレード戦略とは
皆さん、こんにちは、猫飼いです。今日は「得意な通貨」という間違った概念について、少し掘り下げて話をしていきたいと思います。トレードを始めたばかりの頃、あるいは経験を積んでいく中で、「自分の得意な通貨ペアがある」と感じる方が多いかもしれません。でも、これって実は少しおかしな話なんです。
そもそも、トレード手法というのは、基本的にどの通貨ペアにも共通して適用できるものです。チャートの形やテクニカル指標の見方、エントリーポイントの探り方は、ドル円だろうが、ユーロドルだろうが、基本的には変わりません。ですから、「得意な通貨」というものが存在すること自体、理論的には矛盾しているんです。
もちろん、通貨ペアごとにボラティリティの違いがあります。それを理由に、金(ゴールド)などのボラティリティが高い銘柄に注目するトレーダーもいます。また、ポンドやユーロが「人気があるから」といった理由でそれだけを専門に扱う講師も見かけます。でも、これも本質的には間違っています。
ボラティリティが高いからといって、それが即ちトレードのチャンスを増やすわけではありません。むしろ、ボラティリティの高さはリスクの高さと表裏一体です。人気がある通貨だからといって、それが必ずしもトレードに向いているとは限りません。結局、重要なのはトレード手法の再現性と普遍性なんです。
ドル円が動かずオージー円が動く場合もありますし、ポンドが動いてユーロが動かない場合も。ユーロドルが動かずユーロオージーが動く場合だってあります。
だから、どの通貨ペアであろうと、しっかりとしたトレード手法を持っていれば、それを適用することでチャンスの幅が増え安定した収益を狙えるはずです。特定の通貨ペアに固執するのではなく、幅広い視点で市場を捉え、柔軟に対応することが、真のトレーダーの姿勢だと私は考えています。
このことを念頭に置き、常に市場全体を見渡すよう心掛けてください。得意な通貨に頼るのではなく、どの銘柄でも同じように戦えるトレード力を養っていきましょう。
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