【特集】ドルコスト平均法とレバレッジ積立投資の真実-01
不定期になりますが、今回から、トレードと並行して積立投資に取り組んでいる人向けに、数回程度の特集記事を投稿します。
特に、投資信託の中でもレバレッジがあるタイプの積立投資は、レバレッジなしの積立投資と比べてどうなのかという疑問をお持ちの方もいると思いますので、その辺を比較できたらと思います。
まず、「パターン01」は次のような場合を想定します。
【ケース】
この表やグラフの見方は次のとおりです。次回以降も同じように見ていきますので、ここでマスターしておいてください。
★大前提:インデックスファンドを想定
①値動き:対象となるインデックスが100をスタートに、その後、上昇、下落と推移し、また元の価額に戻ったケース(いわゆる横ばい)
②レバレッジ:1倍とはインデックスと完全連動、2倍、3倍はそれぞれファンドの基準価額がインデックスの値動きに2倍、3倍で連動
③積立金額:毎月1000円をドルコスト平均法で積立てる
④下のグラフ:インデックスの価格変動のパターン
【結果】
このケースでは、誤差の範囲ですが、レバ3倍の積立が一番買付け口数が多くなっています。
しかし、レバ2倍&3倍は、インデックス自体は元の価格に戻ったものの、上昇だけでなく下落にも負のレバレッジがかかり、ファンドの基準価額は元値を下回って終えました。
その結果、レバ3倍は散々たる結果に終わっています。レバ2倍もマイナスで終わっています。
よって、価格が元に戻っても、それまでの推移のパターンによっては、マイナスで終わる場合があるということです。
レバレッジ投信は、横ばい相場に弱い、目減りすると言われるのはこのような理由からです。
一方で、単純にレバなしでドルコスト平均法で積立てても、元の価格に戻るだけでも少しだけプラスは出るということですね。
この後、仮に上昇すれば、レバ3倍ファンドも含めてすべてプラ転はします。
今回は、上昇→下落のパターンでしたが、これを下落→上昇に入れ替えても結果は同じになります。