【フジトミ】日経平均強含みも地政学的リスク懸念再び台頭か
米国株式市場はマチマチな展開。ナスダック指数は終日プラス圏で推移したものの、S&P500種指数とNYダウは北朝鮮が6回目の核実験を実施するとの一部報道が広がり失速。注目の経済指標の発表はなく、引き続き企業決算を材料に全体では小動きな展開となった。S&P500種株価指数は前日比0.1%安の2396.92で取引を終え、NYダウは36.50ドル(0.17%)下げて20975.78ドルで終えた。ナスダック総合指数は0.29%上昇の6120.59で最高値を更新した。
NYMEXのWTI先物6月限は前日比55セント(1.18%)安い1バレル=45.88ドルで取引を終了。リビアの原油生産が約2年ぶりの高水準に達したことが嫌気された。
本日の日経平均は、円安基調継続から強含む展開が想定される。一方では、朝鮮半島を巡る警戒感がやや再燃したのが重しとなりそうだ。英スカイが報じたところによれば、北朝鮮のチェ・イル駐英大使は、同国が6回目の核実験を実施すると述べ、「米国はわが国を先制攻撃できない。米国が少しでも動けば、われわれは米国のあらゆる利用可能な戦略的資産を灰にする用意がある」と述べた様だ。
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【買い材料】
・米国株式市場=ナスダック最高値更新、アップル時価総額が8000億ドル突破、米企業で初
・ロンドン株式市場=続伸、公益株は売られる
・欧州株式市場=反発、好決算銘柄と一次産品株に買い
・日銀のETF買い入れによる需給下支え期待
・NY為替-リスクオンと米利上げ期待で円・スイス売り
【売り材料】
・米国株式市場-ダウ3日ぶりに小幅反落 エネルギー株が安い
・北朝鮮のチェ・イル駐英大使、同国が6回目の核実験を実施ー英スカイ
・北朝鮮地政学リスク
・トランプ政権、政策運営に不透明感
・米国のドル高是正構想継続
・NY原油先物-反落、リビアの高い生産高等で
・CME225先物は大阪取引所比で上昇、19955で引け
・恐怖指数VIXは9.96、前日比上昇
【その他注目点】
○英中銀金融政策委員会(MPC、11日まで)
・米債券市場=利回り上昇、軟調な3年債入札受け
・欧州債-下落、政治リスクからECB出口へ注目
・NY金先物-リスクオンムード相場で安全資産の金は下落
・米3月卸売売上高(前月比)±0.0%〔予想+0.2%〕(前回発表値+0.6%)
・米3月卸売在庫・確報値(前月比)+0.2%〔予想-0.1%〕(前回発表値-0.1%)
・韓国大統領に文在寅氏、結束を強調
・習中国主席、マクロン氏と電話協議 パリ協定の堅持表明
・トランプ米大統領、パリ協定離脱めぐる決定はG7首脳会議後
・トランプ大統領、アフガンに米軍最大5000人増兵を検討-当局者
・ドイツ、EU強化へマクロン次期仏大統領を支援=財務相
・文氏の韓国大統領当選、同盟関係の大幅変更は見込まず=米当局者
・米ダラス連銀総裁、年内3回の利上げを引き続き想定
・米FRB、年内にバランスシート縮小開始を=カンザスシティー連銀総裁
・ギリシャ債務軽減、これまで以上に近づく=チプラス首相
・オーストラリア、今後10年でインフラ整備に750億豪ドル投資へ
《スケジュール》
08:50 日銀金融政策決定会合における主な意見(4月26-27日分)
08:50 4月外貨準備高
14:00 3月景気動向指数速報値
14:00 国債・借入金・政府保証債務残高(3月末)
10:30 4月中国消費者物価指数
10:30 4月中国卸売物価指数
15:45 3月仏貿易収支
15:45 3月仏経常収支
15:45 3月仏鉱工業生産指数
20:00 MBA住宅ローン申請指数
20:00 ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、講演
21:30 4月米輸入物価指数
23:30 EIA週間在庫統計
11日01:00 ローゼングレン米ボストン連銀総裁、講演
11日02:00 米財務省、10年債(230億ドル)入札
11日02:20 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁、講演
11日03:00 4月米月次財政収支
11日06:00 ニュージーランド準備銀行(RBNZ)、政策金利発表
☆場況はTwitterをご参考にしていただければ幸いです。https://twitter.com/fujitomi_8740