【フジトミ】東京株式市場一進一退か 日米金融政策決定会合を控え
米国株式市場は高安マチマチの展開。S&P500種株価指数は前営業日比0.03上げて2373.47、NYダウは0.1%下げて20881.48ドルで取引を終了した。FOMC政策金利の発表を水曜日に控え、静かな展開だった。インテルが先進運転支援システムのモービルアイ(イスラエル)を約153億ドル(約1兆7500億円)で買収すると発表したことで、自動運転や半導体関連株は上昇し賑わった。今週はFOMCのほか日銀やイングランド銀行、スイス国立銀行が金融政策会合を行う予定だ。
NYMEXのWTI先物4月限は前週末比9セント(0.19%)安い1バレル=48.40ドルと、昨年11月29日以来の安値で取引を終了。世界的な供給過剰懸念に引き続き上値が圧迫され、6営業日続落となった。
前日のOSE225先物6月限ナイトセッションは、OSE日中取引比10円高の19530円で終えた。本日の日経平均は米国の大雪観測とFOMCを控え、為替相場を睨みながらではあるが膠着感の強い展開となりそうだ。一方では、昨年来高値を更新し、利益確定売りが出やすい地合いでもある。
個別株では東芝に注目が集まる。本日予定していた2016年4~12月期の決算発表を再延期する見通しと報じられている。
【買い材料】
・トランプ政権の「大成長路線」での恩恵期待
・トランプ大統領の政策期待
・サウジアラビア国王来日で経済協力強化へ
・欧州株式市場-小幅高 様子見ムード、業界再編など材料視
・ナスダック上昇(5875.78、+14.06)
・NY為替-揺り戻しのドル買い・円売りフロー優勢 1ドル114円90-95銭
・CME225先物は大阪取引所比で上昇(19540、+20)
・恐怖指数VIXは11.35、前日比低下
【売り材料】
・NYダウ下落(20881.48、-21.50)
・NY原油先物-続落 産油国高官発言で下落緩む(48.40、-0.09)
・北海ブレント原油先物一時3カ月ぶり安値、過剰供給への懸念根強い
・ジャスダック、21連騰でストップ
・欧州の政治情勢への懸念
・フランス大統領選挙への不透明感
・EU国政選挙への先行き不透明感
・北朝鮮地政学リスク
・ギリシャ、債務危機再燃
【その他注目点】
○米連邦公開市場委員会(FOMC)1日目
・東芝 10-12月期正式決算の提出期限
・20年国債入札
・米国株式市場-まちまち FOMC結果公表を控え小動き
・米債券市場-反落 根強い利上げ観測
・NY金先物-反発 株安で安全資産の金に買い戻し
・米インテル 自動車運転支援ソフトのモービルアイを153億ドルで買収
・米ホワイトハウス「米独首脳会談は天候要因によって(明日14日から)17日に延期」
・米財務省高官「米国はG20各国に為替合意の順守を要求する」
・ムニューシン長官、G20で国益向上に努める構え=米財務省高官
・米共和党のオバマケア代替案、数千万人が保険失う=議会予算局
・メルケル独首相 トランプ米大統領と幅広く意見交換の意向-独政府報道官
・米中首脳会談、来月上旬で調整 フロリダの別荘で
・EU離脱の正式手続き開始、英首相報道官「月末」と強調
・独ソラリスバンク、SBIホールディングスなどから資金調達
・日米財務相、17日に初会談で調整=政府筋
《スケジュール》
10:00 営業毎旬報告(3月10日現在、日本銀行)
17:00 日本銀行が保有する国債の銘柄別残高
17:00 日本銀行による国庫短期証券の銘柄別買い入れ額
09:30 2月豪NAB企業景況感指数
11:00 2月中国鉱工業生産
11:00 2月中国小売売上高
16:00 2月独消費者物価指数(CPI)改定値
19:00 1月ユーロ圏鉱工業生産
19:00 3月独ZEW景況感指数
19:00 3月ユーロ圏ZEW景況感指数
21:30 2月米卸売物価指数
食品とエネルギーを除くコア指数
場況はTwitterをご参考にしていただければ幸いです。https://twitter.com/fujitomi_8740